2013年12月17日、自宅の浴室で心不全のため亡くなった中村獅童(41才)の母・小川陽子さん(享年73)。
獅童といえば、絶頂期に映画『いま、会いにゆきます』で共演した竹内結子(33才)と、2005年6月に結婚。その時、竹内のお腹の中にはすでに赤ちゃんが宿っていた。 これをことの外、喜んだのが陽子さんだった。
「結婚発表があった後、劇場のロビーで陽子さんは後援者のかたに“うちのおせちの作り方はコツがあって、なかなか難しいのよ。早く結子ちゃんに教えてあげなきゃ”って嬉しそうに話してましたよ。まだ夏だというのにね(笑い)。跡取りができたことも嬉しかったんでしょうね」(後援会関係者)
だが、幸せな結婚生活はあっという間に終わる。2006年7月に獅童が酒気帯び運転と信号無視で検挙。さらにはその時、かつて交際したことのある元女優が助手席にいたことが発覚してしまったのだ。これを機に、竹内は離婚を決意。同年10月末には離婚届が提出された。
「正式に離婚が成立するまで1年半近くかかったんですが、その理由は子供の面会を巡る話し合いに決着がつかなかったことでした。陽子さんにとっては初孫で大事な跡取り。かわいくて仕方なかったから離れ離れになることをものすごく悲しんでいました。そんな母を見て、獅童さんは懺悔の気持ちでいっぱいでしたね」(スポーツ紙記者)
違法運転に女性問題で地に落ちてしまった獅童の評価。舞台はことごとく閑古鳥が鳴いた。
「陽子さんはこの状況をなんとかしようと、ひいき筋に出向いて何度も頭を下げ、桔梗の花をあしらった便せんに丁寧に筆で獅童さんの不祥事を詫びるお手紙を送ったそうです」(前出・スポーツ紙記者)
その甲斐あって、徐々に客を取り戻していった獅童。そして2011年1月、現在の婚約者・A子さんとの交際が発覚する。鎌倉にマンションを購入し、同棲をスタート。再婚間近と何度も報じられた。
「東日本大震災や勘三郎さんが亡くなったこともあって、結婚はどんどん延期されてしまいました。ただ、ふたりの結婚への意志は固く、A子さんは獅童の実家を訪れ、陽子さんに梨園の妻となるべく手ほどきを受けていたそうですよ」(歌舞伎関係者)
陽子さんやA子さんの頑張りに獅童も応えた。2013年11月に明治座で行われた『十一月花形歌舞伎』では、初めて座頭を務めた。
「陽子さんは本当に嬉しそうで、“錦ちゃん(萬屋錦之介さん)に似てきた”と言って大喜びされていましたよ」(前出・後援会関係者)
年が明け、喪が明けたら結婚を決意していたという獅童だったが、母は急逝。再婚も跡継ぎも無念なことに、陽子さんに見せることはできなかった。
「陽子さんは数か月前、小学生くらいの男の子たちとすれ違った時に、“孫に会いたい”と呟いて、目頭を押さえていたことがありました」(陽子さんの知人)
※女性セブン2014年1月9・16日号