本当に旨い極上の寿司に出合いたい。そこで急遽、回転寿司通のかたがたを大招集! 最近のトレンドから、旨い店を見極めるコツ、独自の偏愛ネタまで、熱~く語ってもらいました。最旬ネタを直送します。
【座談会参加者】(写真手前から時計回りに)
■回転寿司評論家・米川伸生さん
訪れた店は4000店以上、全国の回転寿司を知り尽くす。『TVチャンピオン2』(テレビ東京系)「回転寿司通選手権」で優勝した回転寿司王。
■回転寿司探究家・柳生九兵衛さん
B級グルメ王として活躍し回転寿司にも精通。『TVチャンピオン』(テレビ東京系)「B級グルメ王選手権」第4代・5代チャンピオンとして君臨。
■回転寿司芸人・安藤なつさん
お笑いコンビ『メイプル超合金』のツッコミ。週に3日は回転寿司に通う。好きなネタはいか。回転寿司のあらゆるいかを食べ尽くす。135kg。
米川さん(以下、米):最近の回転寿司はハイレベル。単に安いというイメージだったひと昔前とは違い、こんな旨いネタが味わえるの!?と、驚きの連続です。
柳生さん(以下、柳):今回対談している『回し寿司 活』(西武渋谷店)は、米川さんもぼくもイチオシのお店。回転寿司のなかでもトップクラスで、ネタの種類は150種類以上、大きさも満足感があり、鮮度も味も 抜群。なのに、7割以上が300円以下というコストパフォーマンス。総合点でいったら日本で1、2位を争う店だと思います。
米:この店は、職人の腕がいいから、料亭のような料理を月変わりで楽しめる。最近はサイドメニューも充実して、お酒を飲みながらゆっくり寿司を堪能できる大人の店が増えていますね。
安藤さん(以下、安):この骨せんべい、めっちゃ旨いです! お土産に持って帰りたい(笑い)。私はあら汁のおいしさで、お店を見極めます。骨せんべいもそうですが、あら汁を出せるってことは、新鮮な魚を使っている証拠ですよね。
柳:その通り! 『活 大江戸』(池袋 東口店)には、鯛のあらのお吸い物に、いかのつみれが入った『とも汁』があるのですが、これがもう絶品っ! あら汁が旨い店は寿司も期待できますね。
米:ぼくはあじ。あじは鮮度が落ちるのが早いので、あじが旨い店は信用できる。また、いかもストレスに弱く、すぐに死んでしまうので、活いかを出せる店は相当自信のある店ですね。
安:うっわ、私、いかめっちゃ好きなんです。コリコリ感がたまらない。東京で活いかを握る店って、確かに少ないですね。
米:いか好きなら北海道の回転寿司がおすすめ! 回転寿司界では“北海道”と“北陸”が、ズバリ2大横綱。豊かな海で育った活きのいい魚が水揚げされて、朝仕入れた、さばきたてのネタが昼にはレーンを躍る。ネタのレベルが格段に違うんです。最近は、その2大横綱が、『東京ソラマチ』など、首都圏の新商業施設に進出してきたから舌を巻く。北海道や北陸の地魚を味わえて、ちょっとした旅気分だよね。
柳:やっぱり寿司は鮮度がいちばん。その日水揚げされた魚を市場から直送するルートを持っている店や漁港に近い店は、強いですね。だから、本日のおすすめは絶対にチェックすべき! 単に“ぶり”ではなく、“氷見港直送寒ぶり”など、産地まで明記されていると、新鮮なネタへの自信がうかがえます。
米:黒板は、どんな魚を仕入れているかアピールする店の顔。5種類以上の鮮魚が記載されていたら、豊富な種類の魚を仕入れるルートがある証拠です。
安:わ~食べたくなってきた!
柳:じゃあ乾杯しますか(笑い)。
米&安:賛成~!!
※女性セブン2014年1月9・16日号