元日の朝5時半から宮中祭祀が始まり祝賀の行事が続く天皇家。国民の前にお出ましになる一般参賀を除いて、天皇家がどのような正月を過ごしているのか、一般国民はほとんど知らない。
宮内庁が公表した平成25年の元日のスケジュールは、次のようなものだ。朝5時半からの四方拝(しほうはい)に続いて分刻みの行事が続く。
9:05 両陛下:祝賀及びお祝酒(侍従長始め侍従職職員)
9:30 天皇陛下:晴の御膳
9:45 両陛下:祝賀(長官始め課長相当以上の者、参与及び御用掛)
10:00 両陛下:祝賀の儀(皇太子同妃お始め皇族各殿下)
10:10 両陛下:祝賀(元皇族、ご親族)
10:15 両陛下:祝賀(未成年皇族)
11:00 両陛下:祝賀の儀(内閣総理大臣等)(衆議院議長及び参議院議長等)(最高裁判所長官等)
このあとも夕方までびっしりとスケジュールが続く。元日だけで、天皇が祝賀の儀でお祝いを受ける人数は計686人にも上る(平成25年)。国民の祝日である正月は、天皇にとってもっとも激務の時なのだ。
※週刊ポスト2014年1月1・10日号