2013年に損保ジャパンDIY生命保険が行ったアンケート調査によれば、サラリーマンを夫にもつ主婦のへそくり平均額は416万円。この1年で384万円から32万円も増加し、過去最高水準に達したという。本誌が行ったアンケートでも、既婚女性の4割超がへそくりを貯め、その額は2人に1人が「100万円以上」もあることがわかった。
ではいったい、100万円、200万円ものへそくりを世の妻たちはどうやって貯めているのか。本誌のアンケートから見えてきた錬金術をまとめて紹介!
【貯めワザ1】保険金の還付をこっそり
「健康祝い金」などの名目で、加入後5年目、10年目など一定期間が過ぎると、現金でキャッシュバックされる生命保険や医療保険がある。
「大きな病気やケガがなければ、10年目に20万円がもらえる医療保険に入っています。月6000円の保険料の引き落としは夫に払わせ還付金の受け取りはこっそり私がもらう。夫には“医療保険に入るね”のひとことで済むのがいいところ」(主婦Aさん)
【貯めワザ2】あえて遠い銀行の口座へ
へそくりを銀行に預けている人は、わざとおろしにくい工夫をするといっそう貯まりやすい。
「プチ稼ぎで入ってくるお金の振込先は、自転車で20分は走らないといけない遠くの地方銀行に指定。手数料なしのATMを利用するにはそこまで行かねばなりません。面倒なので、そう簡単にはおろせない。貯まりっぱなしです」(主婦Bさん)
【貯めワザ3】子供服をオークションに
不用品を処分でき、収入もガッポリ、と人気があるのがオークション。なかでも子供服は常に需要があり、“お宝財源”というのは主婦Bさん。
「子供は成長が早いから、新品で買ってもすぐに着られなくなる。だから、“中古で安く買いたい”って人が多いんです。無名ブランドの服は売れませんが、有名ブランドを少し混ぜて10着くらいの福袋にすると、3000~5000円ぐらいで売れることがあります」(Cさん)
【貯めワザ4】親からの誕生祝を現金で
「親からもらうお金」も貴重な財源。主婦Bさんは誕生祝いの1万円や、父親をゴルフ場に送迎するお駄賃5000円など、“お札”はそのまま現金で貯めている。
「親から個人的にもらったお金は、夫婦共有の財産ではないので、堂々とへそくれます」(ファイナンシャルプランナー・花輪陽子さん)
【貯めワザ5】覆面調査、座談会、アンケートetc.
今やパートに出なくても、ネット環境さえあれば自宅でプチ稼ぎできる時代。8000万円ものへそくりを貯めた主婦Aさんも、アンケートモニターとして会員登録。募集情報はこまめにチェックするという。
「座談会に参加すると、1日で8000~1万円の謝礼をもらえます。近所のスーパーで牛乳の種類と本数を覆面調査するだけで1500円もらえるおいしい仕事もありました」(Aさん)
【貯めワザ6】独身時代のお金は教えない
主婦Cさんには、独身の会社員時代に貯めた300万円と退職時に受け取った100万円のへそくりがある。
「私の貯金をあてにされたら、夫が子供の教育費を貯めなくなる。いわば“奥の手”で、いざとなったら出しますが、ギリギリまで言いません」(Cさん)
【貯めワザ7】2つの「へそくり箱」に分ける
へそくりを現金で持つ主婦Dさんは、家の中に大小の「へそくり箱」を置き、目的別に分けている。
「500円以上の臨時収入はワインボトルに入れて押し入れの奥にしまい、老後まで貯め続ける予定。ボトルの口が小さいので、瓶を割らない限りは出せません。生活費の余りや小銭は別の缶に入れ、いつでも使えるへそくりに」(Dさん)
※女性セブン2014年1月9・16日号