米プロバスケットボールNBAの元スター選手、デニス・ロッドマン氏が12月23日に北朝鮮訪問を終えたが、2013年にロッドマン氏が北朝鮮を訪問したのはすでに3回。さらに、1月8日にも訪朝する予定だ。米CNNテレビは「ロッドマン氏が北朝鮮で若い美人女性の『特別サービス』を受けている」と、ロッドマン氏が性的な接待を受けており、これが頻繁な訪朝の目的の一つになっていると報じた。
ロッドマン氏は2013年2月に初めて北朝鮮を訪問したのに続き、7か月後の9月にも再訪朝。これら2回の北朝鮮訪問で、バスケット好きの金正恩・第一書記と試合を観戦したり、豪華な晩餐会に招待されたほか、9月には金第一書記の海辺の別荘に招かれ豪華なヨットで遊んだりと、まるで家族同様の歓待を受けた。
この12月の訪問では金第一書記と会えなかったと報じられているが、これはロッドマン氏の訪朝時期が北朝鮮のナンバー2といわれた張成沢・元国防委員会副委員長の処刑直後ということもあり、金第一書記のスケジュール上の問題で、両者の友好関係は変わっていないとみられる。
これを裏付けるように、ロッドマン氏は1月8日の金第一書記の誕生日に平壌を訪問し、バスケットの試合を行う予定だ。その際、金第一書記と再会するとみられる。
とはいえ、来年1月の訪朝も含めて、ロッドの北朝鮮訪問は1年間で4度目となる。あまりにも頻繁過ぎるのは否めない。ドキュメンタリー映画を撮影するという名目だが、これは表向きで、前述の報道の通り、若い女性による性的饗応が目的との見方が浮上している。
米ヘリテージ財団の北朝鮮専門家、ブルース・クリングナー氏は「北朝鮮では、外国人の賓客に対する性的なサービスは普通で、金正日時代には踊り子によるショーの後、性的な饗応が行われていた」として、金第一書記にとってロッドマン氏は「永遠の友人」であり、さまざまな接待が行なわれているのは不思議ではないとの見方を明らかにしている。
ロッドマン氏は民間外交で米朝関係改善に貢献したいと公言しているが、このような饗応が事実だとすれば、とんだ「物乞い外交」ということになる。