戦国時代、播磨国(現在の兵庫県)の一地方領主の家老出身でありながら、稀代の軍師として頭角を現した黒田官兵衛。織田信長が中国地方への侵攻を進めるなか、それまで勢力下にあった西国の雄・毛利氏のもとを離れ信長方に味方、やがて豊臣秀吉を天下統一へと導いていく。
NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』(2014年1月5日スタート、NHK総合、毎週日曜20時~)に出演する岡田准一(33才)。歴史好きで、格闘技も習っているというハマリ役の彼に、役柄にかける意気込みを聞きました。
――中学の社会の先生になろうと思っていたほど、歴史好きなんですよね?
岡田:子供の頃、どういう大人になるのか、すごく考えていた時期があって、偉人の言葉を読んだり、彼らの人生について調べたりしてましたね。史実だけでなく、仮説を読むのも面白くて、なんてロマンがあるんだろうと、ますます歴史が好きになりました。
――官兵衛という役柄に自分自身を投影される部分はありますか?
岡田:完璧な人は演じたくないんですよね。役の上では妻に怒鳴ったりもします。さっきそのシーンがあったんですけど、監督にもうちょっと抑えてくれって言われたんですよ(笑い)。僕はもうちょっと喧嘩したいなって思ったくらい。実は、心が小さな官兵衛もありだと思ってるんです。皆さんが知ってる僕は表に出てる僕ですからね(笑い)、僕自身も完璧な人間ではないんです。
――女性に対して完璧を求めそうなイメージがありますが。
岡田:そんなことはないですよ。20代の頃とは違いますからね。30代からは、一緒にいてくれる人がいるならば、感謝しながら生きていかないと成立しないと思ってます。僕自身、優しく、ユーモアがあって、周りをリラックスさせる人でいたいと思います。大河の現場は普段よりめちゃくちゃよくしゃべるんですよ。
こうやってますよっていうのは言いたくないんですけどね(笑い)。プライベートはものすごく暗くて、格闘技しかしないです(笑い)。でも、ひとつのことを深く追求するって、年を重ねる喜びってことになると思います。
※女性セブン2014年1月9・16日号