DNA鑑定の結果、元妻・喜多嶋舞(41才)との間に誕生した長男・Aくん(16才)の父親が自分ではなかったことが明らかになったと告白した大沢樹生(44才)。大沢の知人はこう語る。
「大沢さんは、あまりのショックでご飯も食べられなくなったそうです…。昨年4月、大沢さんは鑑定結果を喜多嶋さん側に伝えたそうなんですが、聞く耳を持たなかったため、7月に家庭裁判所に“親子関係の不存在”の確認を求める調停を申し立て、大沢さんと喜多嶋さんはいま、双方が弁護士を立てて協議している最中なんです」(大沢の知人)
最大の争点は、大沢が提出した「父性確率0%」というDNA鑑定の結果が正しいかどうかなのだという。では、「DNA親子鑑定」とはどのようなものなのか。医学博士の中原英臣氏はこう説明する。
「人間の細胞の中にあるDNAの塩基配列は人ぞれぞれ違うのですが、“親子であれば共通する”という部分が、いくつか存在するんです。その部分をチェックしていくことで、親子かどうかがわかるわけです。鑑定の際には、親と子の細胞がそれぞれ1つずつあれば可能で、口の中の頬の内側を綿棒でこすり、口内粘膜細胞を取って検査する方法が主流です」
痛みもまったくなく、新生児や幼児にも安心して行うことができるという。現在、日本には多数のDNA鑑定業者があり、多くの場合、わざわざ検査機関に行かなくても、郵送で鑑定ができる。そのやり方は簡単で、まずネット上で申し込むと、DNAサンプル採取キットが自宅まで送られてくる。後は、説明書にそって口内の粘膜を採取し、そのサンプルを返信用の封筒で返送するだけ。DNA鑑定業者は病院ではないので、保険証も身分証も必要ない。
「親子鑑定であれば、だいたい1週間くらいで検査結果が出ます。その結果は“オール・オア・ナッシング”の世界で、親子確率が0%か、もしくは99.9%かのどちらかになります」(前出・中原先生)
気になる費用は、「私的鑑定」の場合2万~2万5000円程度。ただし、子供の認知や300日問題などの親子関係の不存在、国籍問題の解決など、法的な目的で、公的機関へ提出するために行う「裁判用鑑定」の場合、より精密な検査になり、多数の書類を作成する必要があるため、平均で6万5000円ほどまで値段が上がる。
検査機関の多くは、<私的目的のDNA鑑定は、原則として鑑定を希望している両親及び全員の同意が必要>と明記しており、両親と子供が鑑定に同意しているという前提があるが、これは厳密に守られておらず、父親か母親の片方と子供の同意だけで、往々にして妻(もしくは夫)に内緒でもできてしまう。
「鑑定には、承認された国際規格の正規検査手法が存在しますが、その水準に達しない粗悪な検査を行ったり、肝心の献体の取り違えをしたりと、誤判定を頻発させる業者も少なからず存在します。また、依頼者とグルになって、偽りの検査結果を作成する悪質業者さえありますので、鑑定結果の書類だけ見て決めつけるのは、注意が必要です」(前出・DNA鑑定業者)
こうした事情を知っているからか、喜多嶋サイドは大沢がDNA鑑定の結果を突きつけても、まったく取り合おうとしていないという。
「喜多嶋さん側は“お金がない大沢が、慰謝料を取るためにやったことで、検査結果もでっち上げだ”と徹底的に闘う構えを見せています。未成年の子供まで出してきて騒ぎを大きくしたことに激怒していて、逆に大沢さんを“名誉毀損で訴える”とまで言っているようです」(喜多嶋の知人)
大沢は報道陣に対し、「けじめだけはきっちりつける」と話しているように、最終的には、喜多嶋にAくんの父親が別人であることを認めさせたい意向だが、喜多嶋が鑑定結果を信用していない現状にあって、どのような方法で決着をつけるのか。
「裁判所が鑑定のやり直しを要求するケースがあります。その場合は、裁判所が認定した業者で検査し直すことになりますが、このDNA鑑定でも“父性確率0”という結果が出てしまえば、喜多嶋さんは大沢さんの主張を認めざるをえないでしょうね」(離婚問題に詳しい弁護士)
※女性セブン2014年1月23日号