九州一の歓楽街といわれる福岡・中洲。そこでスナックの雇われママをしていたA子さん(55才)は、自宅のローンや客のツケなどが重なり5000万円もの借金を抱えていた。
「隣に住んでいるかたにお米をいただいたりして、食費を切り詰める生活。苦しい毎日が続き、やりきれない思いでいっぱいでした」(A子さん)
そんな時、書店で目についたのが風水の本だった。
「家の西に黄色いものを置くと金運に恵まれると書いてありました。どうせやるなら徹底的にと、わざわざ家の図面まで引っぱり出してきて、方位磁石で正確に真西を測ったんです」(A子さん)
購入した宝くじと一緒に置いたのは、手作りの黄色い造花。
「姉が造花のお店を開いていたんです。黄色は金運よ、なんてことを話しながら作りました」(A子さん)
黄色い花の効果か、1999年の年末ジャンボ宝くじで1等2億円に当せん。抱えていた借金を全額返済したうえ、念願だった自分のお店を持つこともできた。
「本当に夢みたいでした。お店がオープンできたお礼として、来店したお客さんにその黄色い花を配ったんです」(A子さん)
すると、今度は花を受け取った客が2億円に当せん! 以来、「幸運を呼ぶ花」として話題になり、中には「お金を払うので、花を送ってほしい」という依頼も舞い込んできたという。
「人の手から人の手へ。あの花は、遠いところだとブラジルまで渡っているそうなんです(笑い)。今でも多くの人に幸福が訪れることを願いながら、黄色い花を作り続けています」(A子さん)
※女性セブン2014年1月23日号