4月の消費増税までいよいよあと3か月。その前に駆け込みで買うべきかどうかで迷っている人も多いのでは。ファイナンシャルプランナーの花輪陽子さんに、消費増税対策を教えてもらった。
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消費税が上がると、家計負担がかなり変わってきます。例えば世帯収入が486万~624万円のかたなら、消費税が8%に上がると、月に約6000円あまりの負担増になると私は試算しています。
そうなると、今の時点で毎月貯金ができていなかったり、ボーナスで毎月のマイナス分を補填しているような人は、生活はかなり厳しくなります。その対策として、家計の見直しと、増税前に大きな買い物を済ませておくことです。
家計の見直しで見落としがちなのが、携帯電話の無駄なサービス。例えば留守番電話サービスは要りますか? 不要な有料サービスは、すべて解約しましょう。
買い物については、簡単にいえば、値崩れしにくいものは消費税アップ前に買っておく。値崩れしやすいものは、5月頃にかえって安くなる可能性があります。
冷蔵庫やエアコン、洗濯機といった白物家電、ルンバやダイソンといったブランド家電、人気のスマートフォンなどは値崩れしにくいので、アップ前に買ってもいい。
逆にパソコンはいまだにモデルチェンジがめまぐるしいし、半年で価格がかなり動くので、消費増税後に値崩れする可能性がありますね。
定期券や新幹線のチケット、航空券も消費税アップ前に買っておくこと。あと、車や子供の入学式のための着物や新社会人のためのスーツなどは急いだほうがいい。
食料品では調味料、お酒やたばこも値崩れしにくいですが、トイレットペーパーや洗剤などスーパーの目玉商品になるようなものは値崩れしやすいと考えていいでしょうね。
※女性セブン2014年1月23日号