TBSでは、大ベテランの吉川美代子アナ(59)が今年5月の定年退職を前に上梓した『アナウンサーが教える 愛される話し方』(朝日新書)が話題となっている。吉川アナは、著書の中でいわゆる最近のタレント女子アナを痛烈に批判している。
<いまどきの高校生と変わらない遊び着ファッションと、甘えた声でニュースを読むことがあります。原稿の内容を理解しているのかは、はなはだ疑問です>
<パパラッチに追い回され、ボーイフレンドとのデートや買い物姿を写真に撮られる。(中略)でも「女子アナ」はめげません。細い脚を誇示するような短いスカートでしゃがむ。公道でキスをする。「女子アナ」はサービス精神旺盛なのでしょうか。これでは、写真週刊誌にねらわれても自業自得と言わざるを得ません>
この話を聞いて、ふと顔が浮かぶのが同局の田中みな実アナ(27)だ。ブリッコキャラであるうえ、恋人と噂されるオリエンタルラジオ・藤森慎吾とは買い物デートを写真誌に撮られるなど、思い当たるフシは少なくない。
もしや吉川アナは、暗に田中アナを批判しているのだろうか? TBS内を取材すると、意外な答えが返ってきた。「吉川アナはじめ、TBSの上層部は田中アナを高く評価している」(TBS社員)というのである。
「『サンデージャポン』や『女子アナの罰』のイメージが強いので損をしているが、客観的に見れば、若手の中でもニュース読みはうまい部類。何より、スタッフ受けがバツグンです。“今自分が何を求められているか”を常に考えるので、ディレクターから見れば非常に使いやすいんです。
『女子アナの罰』では、“こんなことやったら面白いんじゃないでしょうか?”と彼女のほうから企画を逆提案することもある」(前出・TBS社員)
吉川アナも『週刊文春』(2013年12月26日号)のインタビューで、田中みな実のことをこう評価している。
<(アナウンススクール時代は)注意したことは必ず翌週には直す、負けず嫌いの学生でした。タレントさんとやりとりする頭の回転の速さは、制作サイドにとって貴重な人材でしょう>
※週刊ポスト2014年1月17日号