2015年春に卒業予定の大学生たちの就職活動が始まり、各地で企業説明会が実施されている。まだまだ厳しい状況が続いている就活事情だが、そんな中、説明会で他の学生よりも目立つべく、様々なアピールをする学生が増えているようだ。
特に最近では、企業説明会で「逆質問」をする学生が多いと語るのは、都内私立大学3年のAさんだ。
「説明会で一番驚いたのが、開口一番『○○さんに質問させていただくのは今回で二度目です』と親近感をアピールした後で、『では、○○さんが生きていて“なんで?”って思うことについて教えてください』とドヤ顔で逆質問していた女子学生がいたことです。
社員の方は困惑しながらも、『就活にスーツなのはなんでかな、と思いますね……』と回答。するとその学生は、『なるほど。今まで色んな方に同じ質問をしてきましたが、さすが○○さん! 面白い回答ですね(笑)』と、上から目線のコメント。自分がどういう立場だと思っているのか、見ているこっちが恥ずかしくなりました」(Aさん)
また別の就活生Bさん(国立大学3年)は、ある企業の説明会で、こんな「逆質問」をする学生を目撃したという。
「ビックリしたのは、社員の方が『最後に一つだけ質問を受け付けます』と言ったことに対して、ある学生が『では社員のAさん、Bさんのお二方の、1年後、5年後、10年後のビジョンについて説明をお願いします。まずはAさんからどうぞ!』と発言したことです。
『一つだけ』と言われていくつも質問するとか、社員のプライベートを聞くとか、いろいろ突っ込みどころのある学生の質問は多いですが、この時は特に、『お前は何様だよ』と思いました。
こういう学生を見ていると『落ちる学生』の典型的なイメージが分かってきて、反面教師という感じがしています。他の学生より目立とうという意図は分かりますが、悪目立ちでは逆効果だと思います」(Bさん)
就活生は、説明会を自己アピールの場だと捉えないほうがよさそうだ。