17日、タイの首都・バンコクで何者かが反政府デモ隊に対し、手投げ弾を投げ、28人の負傷者が出た。だが、年末年始の頃のデモ現場には平和的な風景が展開されていた。民主記念塔を中心に道路が封鎖され、人々がビニールシートのようなものを敷いて寝ているかと思えば、無料のラーメンの炊き出しに並ぶ人々や踊りだす人もいたのである。
そして、多数の屋台が出ていたのだが、話を聞いた店は「売り上げ多いよ!」とホクホク顔だった。さらには、民主記念塔には特設ステージが設けられ、芸能人風の人々が歌い、巨大スクリーンにその歌っている様子が映し出される。
極め付けは、移動遊園地的風景があったことだ。米国の地方都市では毎年夏、各地で「フェア」と呼ばれる移動遊園地が設置されることが多いが、デモの現場にもこうした移動遊園地的風景になったのである。
添付の写真は観覧車である。当記事には他にもロデオに興じる子供、風船売り、ダンスをする人、タイ国旗を模した頭用のアクセサリーなどを販売する店の写真を添付した。