広告代理店に勤務するA子さん(37歳)。最近、夫が急にこう言い出した。「別に疑っているわけじゃないんだけど、DNA鑑定してみたい」──。そんな必要ないでしょ……と、余裕の笑みを浮かべながらスルーしたA子さんだったが、内心はヒヤヒヤものだったという。
「実は妊娠した時、夫の他にもつき合っている男性がいたんです。子供は夫に似ているし、夫の子だと確信はしていますが、万一を考えると……」(A子さん)
自分の子供が実は他の男の種だった……なんて、男としては想像もしたくないが、数々の離婚相談を受けてきた行政書士の露木幸彦氏によれば、
「最近、DNA鑑定を希望する男性が増えています。実際に疑惑を持っている人が鑑定に踏み切るという前提はありますが、ほとんどの場合、鑑定の結果は『黒』。つまり、夫は子の父親ではありませんでした」
というから驚きだ。逆に、妻の側が「本当の親はどの男性か」が気になって、DNA鑑定に踏み切るケースもある。芸能界でも同様のケースが相次ぎ、ある有名女性歌手も、夫に内緒でDNA鑑定を行なったという。
「できちゃった婚で結婚したんですが、彼女は結婚前に別の男性との交際が噂されていました。結婚発表の時は“あれっ、あの人じゃないの?”と驚きの声が上がったほどです。
結局、そのまま結婚に踏み切ったものの、“後々、夫にDNA鑑定を求められ、別の男性の子だとわかったら裁判沙汰も含めて大変なことになる”と不安になり、だったらその前に自分で鑑定を受けておこうという話になったらしい。結果はまだわからないのですが、どの男性が父親かは本人も確信が持てないようで、所属事務所は戦々恐々としていますよ」(芸能関係者)
※週刊ポスト2014年1月31日号