スポーツ

本田圭佑 超名門ACミランではピッチの外で2つの試練が待つ

 いま世界有数のトレンド都市、ミラノの中心にサッカー日本代表のゲームメイカー、本田圭佑(27)がいる。なにしろ一挙手一投足が評価の対象となってしまう“お国柄”だ。

〈サングラスと冷たい視線はまるでYAKUZA〉〈スーツそのものが似合わない〉(イタリアでの報道)

 早くもデビュー2戦目となるカップ戦でゴールを決めるなど幸先のよいスタートを切ったが、超名門ACミランではピッチ外で、2つの試練が待ち受けるという。まずはミラニスタ──。

 熱狂的なミランサポーターのことだ。同じくセリエAの名門インテルで活躍する長友佑都が「持ち上げるのも凄いが落とすのも早い」と評するイタリアの中でも過激で知られる。サッカー誌編集者はいう。

「結果が出ないと自宅の不審火や車タイヤのパンクといった嫌がらせは日常茶飯事です。過去には、夫人とのショッピング中の集団襲撃といった事件も報告されています」

 特に助っ人外国人は厳しい眼に晒されるのが常だ。例えば、ブラジル代表FWロビーニョは、加入時の3年前は、「救世主」扱いされたが、今季は精彩を欠き、ボールを持つとブーイングが起こることもある。

 そして、もう一つの試練が「パパラッチ」だ。現地ジャーナリストが語った。

「入団会見での『(ミラン加入は)心の中のリトル本田に聞いた』発言は、『意味不明』と現地では賛否両論です(苦笑)。移動バスではエース格だけが座ることを許される最後列の“キングシート”に堂々と座る。早すぎる王様態度に少なからぬ反感を持つメディア関係者も多い。どこにカメラが仕込まれているかわかりませんよ。たとえ怪我で入院していたって、医師の変装をして病院内に侵入するぐらい平気でやります」

 中田英寿などかつての日本代表のエースたちもイタリアでは苦渋を味わってきた。「イタリアでは、いくらパスを散らせてもゴールを決めなければ真に評価されない」とサッカーライター・豊福晋氏。声援が批判に変わる前に、揺るぎなき信頼を得たい。

※週刊ポスト2014年1月31日号

関連記事

トピックス

紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
大村崑氏
九州場所を連日観戦の93歳・大村崑さん「溜席のSNS注目度」「女性客の多さ」に驚きを告白 盛り上がる館内の“若貴ブーム”の頃との違いを分析
NEWSポストセブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
佐々木朗希のメジャー挑戦を球界OBはどう見るか(時事通信フォト)
《これでいいのか?》佐々木朗希のメジャー挑戦「モヤモヤが残る」「いないほうがチームにプラス」「腰掛けの見本」…球界OBたちの手厳しい本音
週刊ポスト
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン