仕事をしている男なら一度は憧れたことがある、あの番組。バリバリ働く姿を密着されてみたい…と想ったバカダンナが、まさかの自主制作!? 神奈川県に住む42才の女性Sさんが、バカな夫(46才)のエピソードを公開します。
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工務店3代目の夫を従業員は陰で “バカボン”とか“アホ専務”と呼んでいることはうすうす知っていました。
苦労知らずで、父親の社長にオンブに抱っこ。仕事といえば明けても暮れても接待ゴルフ。その接待も、去年からちっとも効果がなくなってきたんです。
さすがに夫もまずいと思ったのでしょう。NHKの『プロジェクトX』を録画して見ていたかと思えば「よしっ、やるか!」と。
あちこち忙しそうに電話して数日後、私の前に1枚のDVDを差し出したんです。見て驚いたのなんの。まず、会社の玄関前で腕組みした夫を下から横から後ろから。さらにはクレーンを使って上から映して「○野×郎、46才。△■工務店の次世代を担う若き経営者」ですって!
そこに中島みゆきの歌『地上の星』(同番組のテーマソング)を大音量で入れつつ、4人の従業員に意味なくてきぱきと指示を出し、取引先と中身のない商談をし、専務、大活躍の巻。「やめてっ。末代までの恥よ」と必死に止めましたよ。
※女性セブン2014年2月6日号