昨年、突然の“卒婚宣言”をしたものまねタレントの清水アキラ(59才)。別居や離婚ではなく卒婚なのだ。芸能界のなかでもおしどり夫婦として有名な清水夫妻にいったい何が起きたのか。現在、長野県内に居を構える本人を直撃した。
「父はすでに他界していますが、最近母親が亡くなってから自分で日曜大工をしてこの家の改築を始めました。ほぼ完成したんだけど、今の課題は囲炉裏の煙。炭で肉を焼くとすごいんです。だからここに換気扇をつけたら、リフォームはだいたい完了かなと」
詳しい話を聞きに訪ねた清水の自宅は、長野県のとある小さな温泉街にあった。そこは築30年という清水の実家。キッチンにつながる部屋の真ん中にある、囲炉裏端に座った清水が笑顔で迎える。
11DKという広い家には露天風呂もあり、日に4回入ることもあるという。
「露天は檜を大理石に変えて。そんなふうに家の中をあれこれイジるのが好きなんですよ。これから、どう変えていくか考えただけでもワクワクする。だから、たびたび長野に行っては夜を徹してリフォーム。そんな生活が始まったから、ブログに“卒婚”って書いたら、こんなに話題になっちゃったんです!」(清水)
騒動の発端は、自らのブログに次のように書き込んだこと。
<私はずーっと好きな事をして来た。これからは妻も、自分のやりたい事をやってもらいたい。そういう事で、子育て卒業、結婚生活卒業、卒婚>
現在の生活は東京と長野を行ったり来たり。昨年秋、住み慣れた東京の豪邸を売却し、拠点を長野に移した。
妻のめぐみさん(57才)はもともと同居をしていた実母とふたり東京に残り、清水が上京したときは3人で生活する。夫婦がいっしょに過ごすのは月に10日~2週間程度だというが、ふたりで旅行に行くなど夫婦仲は良好だ。取材当日も長野にめぐみさんがいた。
「卒婚が話題になったときは、また余計なこと言って…って思いましたね。私の周りは、みんな離婚と受け止めちゃって。もう、いったい何を発信したの!?って」(めぐみさん)
卒婚宣言で多少の動揺があった清水家だが、彼が卒婚を宣言したのには、どんな背景があったのだろうか。
「会社員には定年があるけど、芸能人にはないですよね。私はそろそろゆっくりしたい気持ちがあって。女房ものんびりしてもいいんじゃないかって」(清水)
とはいえ卒婚とは“卒婚しました!”と宣言してスタートするものではないと考える。
「東京の家は息子3人も出ていって、私と嫁とおばあちゃんと3人になった。じゃあこんなデカい家、どうすんだと。エレベーターや自動ドアがついて、電気代は月に6万~7万。今後、誰が維持していくのかと。今、子供たちはみんな仲がいいけど、もしかしたらこの家が将来的に不和の原因になるかもしれない。じゃあ売ってしまおうという話になったんです。
日本人って1回家を買うと、ずっとそこに住まなきゃいけないって思いがちじゃないですか。でも、子育てが終わったら夫婦で都会の便利な場所に引っ越したり、逆に田舎でのんびり暮らしたり。その場その場で決めていいと思うんです。だから私は長年住んだ自宅を手放しても、寂しいなんて気持ちは全然ないんですよ」(清水)
※女性セブン2014年2月6日号