若い女性たちに愛されるシニアたちの証言を並べてみると、「女性と交わる機会があるのは金持ちやハンサムなど恵まれた少数派だろう」と懐疑的にとらえる人は少なくない。
だがそれは間違いだ。本誌は「歳下の彼女」を持つ中高年に数多く取材してきたが、その多くはどこにでもいるような「普通のオジサン」だった。
50代後半の中小企業管理職・Aさんは、身長160cmほど。額はハゲ上がっていて、とてもモテるタイプではない。しかし20代の派遣社員と最近付き合いはじめた。
「零細企業なので、管理職といっても年収は同世代の一流企業社員の半分ほど。とても彼女に“お小遣い”をあげられるような身分じゃない。それでもこちらの必死さに折れて“こんなに熱心に言い寄ってくれて嬉しい……”と付き合い始めたんです。
僕にとっては過ぎた子ですが、地味で目立つタイプではないので、これまでに同世代の男から求愛された経験がほとんどなかったことも成功した理由のひとつでした。娘にCDを借りて、西野カナやEXILEなど彼女の好きな音楽を聴いて、話を合わせるように努力しています」(Aさん)
※週刊ポスト2014年1月31日号