ここ10年で親子DNA鑑定を依頼する男性は倍増している。結果の大半は“クロ”、高名な産婦人科医の実感として、4人に1人は夫の子ではないとする声まである。雑誌・『婦人公論』では昨年9月7日号で“女の浮気”をテーマに大特集を組んでいるが、この号は大反響だったと同誌編集長の三木哲男氏は語る。
「読者アンケートでは65.5%の妻が『浮気したことがある』と答えました。このうち『罪悪感がない』と答えた妻は70%を超えました。浮気した夫の80%が罪悪感を感じたとの回答と比べると正反対の結果です。妻側はほとんど後ろめたさを感じていない。妻からすると、夫の浮気は汚らわしいけど、自分のはやむにやまれぬ純愛であり、悲劇のヒロインのような感覚でいるようです」(三木氏)
ちなみに、『浮気をされたことはありますか?』の問いに、『ある』と答えた妻が46.3%なのに対し、夫はわずか5.5%。ほとんどの夫が妻の浮気に気づいていないのである。
さらにこの特集では『あの人の子を身ごもって』と題した女性読者の赤裸々体験手記まで掲載されていた。
「よく言われるように、夫の浮気はすぐにバレますが、妻の浮気は必死に隠しますのでバレにくい。女性は周到ですし、夫は妻に無関心ですからね。『実はうちの子は夫の子供じゃない』という投書は昔からありますが、最近は夫とセックスレスの人も多く、さらに自分の欲望に肯定的で以前よりも夫以外の男性とセックスする人が増えています。夫婦仲はいいのに浮気する妻も少なくありません」(三木氏)
鈍感な夫を尻目に、いまや女性たちは不倫を「婚外恋愛」などと呼び、罪悪感も感じずに夫以外の男性との逢瀬を“悲劇のヒロイン”として楽しんでいるというのだ。
※週刊ポスト2014年1月31日号