清水アキラさん(59才)の現在の生活は東京と長野を行ったり来たり。昨年秋、住み慣れた東京の豪邸を売却し、拠点を長野に移した。
妻のめぐみさん(57才)はもともと同居をしていた実母とふたり東京に残り、清水が上京したときは3 人で生活する。夫婦がいっしょに過ごすのは月に10日~2週間程度だという。この状況は別居でも離婚でもなく「卒婚」だという。
実は清水さんは昨年春の家の売却後もまだ、妻と義母の3人で長野に移住する気でいた。
「しばらくして長野の母が亡くなって。母には生前“家をいじるな”ってずっと言われてたんだけど、徐々に家の中を変えたい欲が出てきて、長野で暮らしたいなあと思うようになりました。
当然私は女房と一緒にいる気だったんだけど、今度は“長野には行かない”ってはっきり言い出したんです(笑い)。彼女は東京生まれの東京育ち。そこまではあんたの自由にはならないよと思ったんじゃないかな。“朝夕雪かき? やだやだ。温泉? OK。露天風呂掃除? やだやだ”って(笑い)。
子供たちも独立したし、そろそろ“芝居”をやめてもいいんじゃないかなって思ったんですよね。女房は女房の芝居して、お茶を入れたり洗濯したり。私は私で亭主の芝居をしてきたわけですよ」(清水)
卒婚とは“結婚の卒業”ではなくて“結婚生活の卒業”だと清水は言う。
「結婚生活には、亭主、妻を演じている部分が少なからずあると思う。それをやめようと。でも、根っこのところで強くつながっている自信がある。それが大前提での卒婚なんです。
今回は離婚か? と騒がれたけど、離婚を考えなきゃならないほど夫婦仲が悪化していたら、卒婚なんてできませんよ。これから先も危うくなったら、すぐ東京に戻ります」
卒婚について、めぐみさんはどう思っているのか。
「東京では母親とふたり暮らしなので、食事もサラサラッとお茶漬けだけで済ませられる日もありますが、主人がいるとそうもいきませんよね。その点がすごくラクになりました。
結婚生活って、男性は仕事をしながらも好きなことをする人が多いけど、女性は家事や育児で大変ですよね。だから、子供が手を離れたなら、特に女性は卒婚という考えもありだと思います」(めぐみさん)
これまでも大事なことを妻に相談せずに勝手にひとりで決めてきたという清水。
「箱根でショーを1年やるときも誰ひとり賛成しなかった。でも、やるって決めたらやる。昔は1億円のマンションをポンッと買ってきたり。それ全部、事後報告(笑い)。
だから今回も長野に行くと言われても驚かなかったですね。もう決まっているんでしょ? って。私も卒婚って言葉は面白いと思いますけど、離婚と間違われるのが面倒なんですよ(笑い)」(めぐみさん)
※女性セブン2014年2月6日号