ロシア南部で爆破テロ事件が相次いでいる。過激派テロ組織がソチ五輪開催の妨害も宣言するなか、ロシアに精通する日本人ジャーナリストは「当局が眼を光らすもう一つの“テロ”があります」と語る。
それがゲイ団体による人権アピール。昨年ロシアでは同性愛者を厳しく取り締まる法律が施行された。それを批判する“ゲイ集団”が続々とロシア入りしているという。世界の耳目が集まる五輪は同性愛者がアピールするには格好の舞台という。
「実際、ソチ五輪の聖火リレーではランナーのそばを、同性愛者の尊厳の象徴であるレインボーフラッグを持った男性が走るという事件が発生しました」
プーチン大統領は怒り心頭。五輪本番では「こうした乱入行動を絶対に許すな」と当局に檄を飛ばしているという。
※週刊ポスト2014年2月7日号