気がつけばテレビで見る機会がなくなった女子アナの中には、転職して華々しく活躍している人も少なくない。元フジテレビの高木広子さんは、現在、化粧品会社の社長を務めている。高木さんが語る。
「肌状態がはっきり映し出されるアナログからデジタルへの移行は残酷でした。それがなければ、まだアナウンサーをやっていたかもしれません」
誰もが羨む“キー局女子アナ”の職を手放した理由の1つは意外なものだった。現在は、無添加化粧品『メリー・マリー』の開発・販売を行なう会社の代表取締役を務める。テレビ業界から一転して美容業界へ。一見、無関係のように思えるが彼女にとっては必然だったと語る。
「疲れが肌に如実に表われていました。まるで象のような肌にブツブツの吹き出物。とてもメイクで隠しきれず、出社していて体は元気なのに、担当の昼ニュースを休まざるを得ないこともたびたびありました」
先輩に代わってもらうことも多く辛かったのだという。女性は肌が荒れているとテンションも下がり、出不精になる。そんな自身の経験から、肌を通じて女性を幸せにしたいと40歳目前に決意したという。
撮影■佐藤佑一
撮影協力■ドクタージュエリー
※週刊ポスト2014年2月7日号