1月23日、テレビや雑誌などで活躍した料理研究家の小林カツ代さん(享年76)が多臓器不全のため亡くなった。
カツ代さんを全国区にしたのが1994年当時、人気絶頂の料理番組だった『料理の鉄人』(フジテレビ系)だ。“じゃがいも”をテーマにした料理対決で、中華の鉄人・陳建一氏(58才)に、カツ代流のフライパンで煮た肉じゃがで見事に勝利を収めたのだった。
人気者となったカツ代さんは以降、執筆、取材、テレビ出演、講義、ボランティア活動など、ほとんど休みなしで働いた。
しかし、超多忙だったカツ代さんは突然、病に伏す。2005年8月にくも膜下出血で倒れたのだ。以来、療養生活を続けていたが、残念ながら、再び公の場に姿を現すことはなかった…。
さらに追い打ちをかけるように、2012年2月には、長男の料理研究家・ケンタロウ(41才)が首都高でバイク事故を起こし、寝たきり状態に。
「療養中のカツ代さんに心配をかけたくないと家族が判断して、カツ代さんには知らせなかったそうです」(料理業界関係者)
昨年夏、絶望的な状態だったケンタロウは奇跡的な回復を見せ、退院して自宅療養となり、母に元気な姿を見せるために懸命にリハビリに励んでいた…。だが、結局、その思いは果たせぬまま、カツ代さんは天国へと旅立ってしまった。
※女性セブン2014年2月13日号