Facebookを中心に、SNS上のさまざまな自己アピールが「痛々しい」と言われる昨今。なかでも、FBのステータス欄を「○○さんと交際中です」と表示する人は「わざわざ恋人がいることをアピールしなくても……」と揶揄されることもしばしばある。
しかし、そんなステータス欄を「ストーカー対策」として使っている女性もいるという。自身が実際にストーカー被害に遭ったというAさん(24歳)が語る。
「以前ご飯に行く程度の仲だった男の人から、とても好意を持たれてしまって……。私は男性として見ていなかったのに、ストーカー並みに誘いを受けるので、どうしようもなくて地元の友達に『私と交際中ってことにしてもいい?』と頼みました。
それで私も友達もお互い『○○さんと交際中』表示で、架空のカップルに。効果があったかはまだ分からないので今もその表示のままです。でも、色んな友達から『2人付き合ったんだね!』とコメントを書かれて、いちいち対応に困っちゃうこともあります(笑)。偽装のカップルなので」
また別の女性Bさん(19歳)も、ストーカー対策で同じことをしているという。
「私は『○○さんと』とは表示せず、ただ『交際中』とだけ表示しています。以前にちょっとだけ関係をもった男の人が、私と別の男がデートしたり飲みに行ったりするのを嫌がってストーカーっぽくなったんです。
でも新しい彼氏ができたっていうのも嫌だったので、黙ってFBの表示だけを『交際中』にしました。そしたら連絡はあまり来なくなりましたね」
逆に、こうしたFBを利用したストーカー対策が一般化してきたことで、不快な思いをしている人もいるようだ。Cさん(25歳)が語る。
「気になっていた男の子のFBで、ある日突然、私の友人と交際中と表示になり、びっくりして本人に確認したところ、『ストーカー対策のために表示してほしいと頼まれたから』といわれました。
友達が都合よく利用されているようで、なんだか不快でしたね。こういうことを気楽に男友達に頼んでしまうような子だから、男の人に気を持たせてしまうんじゃないかと思います」