背番号10番を背負ってACミランで活躍している本田圭佑選手(27才)。“お母さんにもわかる本田圭佑講座”をサッカー芸人のパンサー・尾形貴弘(36才)が解説する。
高校時代にサッカーの名門・仙台育英高校(宮城・仙台市)で、エースナンバー10番を背負い、チームを全国大会ベスト16に導いた輝かしい経歴を持つ尾形。現在は、漫才トリオとして活躍する一方で、“ピン”でも「サンキュー!!」というギャグ(本人いわく、口癖)と暑苦しいキャラで、バラエティー番組に引っ張りだこだ。
――本田のすごさは?
「シュートの威力、パスの精度、ドリブルの上手さなど、すべてのレベルが高い選手ですが、いちばんすごいのは“体が強い”。フィジカル!! 中田英寿さんと他の点では、ほぼ互角だと思うんですが、この部分だけは、本田選手のほうが優れていると思います。
体が強いとは、わかりやすくいうと、ボールを相手に簡単に奪われたり、相手の守備で体が倒れたりしないということ。身長182cmと、海外では大きくないほうですが、当たり負けしません。本田選手がボールを長く持ってくれることで、味方が自由に動ける時間ができて、攻撃のバリエーションが増えるんです。
ちなみに、「本田が前線でタメてくれるからサイドバックがあがれるんだよ」と言えば、サッカー通ぶれます(笑い)」(尾形・以下「」内同)
――(本田のポジション)「トップ下」って?
「本田選手が得意とするこのポジションは、フォワード(得点を決める最前線のポジション)のすぐ下の真ん中にいる選手。攻撃の起点で、試合の流れを作っていく、最も重要なポジションといえます。味方がボールを持ったら、まずトップ下がどこにいるかチェックして、ボールをできるだけパスします」
――ACミランってどんなチーム?
「もうめちゃくちゃ名門ですよ。イタリアプロサッカーリーグ『セリエA』のビッグクラブ。ヨーロッパのチームナンバー1を決める大会『欧州CL(チャンピオンズリーグ)』で優勝7回という歴代2位の記録を持つチームです。
10番っていうのはエースナンバーで、チームの中心選手がつけるもの。ちなみに、ぼくも高校時代10番でした。サンキュー!! ミランの10番は、世界のスーパースターしかつけられません。お笑い界でいったら、さんまさんやたけしさん、タモリさんの後釜に座るようなものです」
※女性セブン2014年2月13日号