「正しいマスクのかけ方。それはズバリ、『隙間を作らないこと』です」(全国マスク工業会専務理事・藤田直哉さん)
製薬会社のエーザイが行った調査(2012年11月)によると、誤ったマスクの使い方をしている人は実に全体の約7割にのぼった。
一般に市販されているマスクは、顔にフィットするよう設計された「立体型」のものと、フィルターが蛇腹になっている「プリーツ型」のものが9割を占める。しかし、どちらも正しく使用しないと、顔とマスクの間に隙間ができてしまうという。注意すべきは鼻の脇、頬、あごの3ポイントだ。
「どんなにマスクの機能性が高くても、隙間からウイルスなどが入ってしまっては無意味。プリーツ型なら、蛇腹の部分を伸ばしてあごまでしっかりと覆い、頬の部分を押さえて隙間をなくすように着けるのが正しい装着方法です」(藤田さん)
鼻の脇は、ノーズフィッターという形状記憶の針金を鼻の形に合わせて密着させる。そして絶対にウイルスや花粉をキャッチするフィルター部分には触らないこと。使用前には手の雑菌やウイルスをマスクにつけることになるし、使用後はフィルターが吸着した菌などを手につけることになるからだ。耳にかけたひもを持って取り扱うことが重要だ。
外出時はもちろん、室内にいるときや就寝中も鼻やのどの乾燥対策に効果的なので着用したい。マスクを交換するタイミングにも気をつけたい。
「外すたびに新しいものに替えるのが本当は理想ですが、午前と午後というように、少なくとも1日に2枚くらい使うようにするといいですね」(藤田さん)
1日中、同じマスクを使ってフィルターに触れているという人。せっかくの予防が台無しにならないように。
※女性セブン2014年2月13日号