66才になった現在でも美をキープしている藤田紀子さん。美の秘訣についてこう語る。
「おかみさん時代は、多い時で60人以上お弟子さんがいましたから、毎日目が回るほど忙しくて。お化粧もできませんでしたけど、だらしなく見られるのは嫌だったんです。気をつけていたのは、髪は必ず梳かすこと。そして常に姿勢をよくするよう意識すること。これだけは若い時からずーっと守っています。だって姿勢がよければ、Tシャツにジーンズでもサマになるんですから」
努力家で生真面目、一度決めたことは絶対サボらない。学生のころやっていたバレエを60代で再開した。バレエレッスンとジム通いの往復50分は歩くと決めている。
「たまにくたびれ果てて“今日はタクシーに乗っちゃおうかな”と思うこともあるんですけど、自分を奮い立たせて歩きます。なんで自分はこんな性格なのかしらって思いますけど、今なまけたら、そういう体になっちゃうんですよね。逆に体を動かせば、体は変わってくる。この間は足が滑ったんですけど、転倒するんじゃなくて開脚しちゃったの(笑い)」
ストイックな一方、好奇心も旺盛な藤田さん。今回、マドンナ、グウィネス・パルトロウなど、海外セレブが今ハマっているエクササイズ“ジャイロキネシス”に初挑戦。しかし藤田さんは初めてと思えないほど、楽しそうに体をのばす。トレーナーの内藤愛美さんがサポートすると、細いウエストがどんどん絞れ、目の前でどんどんボディーラインが変わっていくのには驚いた。唖然とする記者に、こう話す。
「初めてなので、体の動かし方がまだまだ。でも、バレエに必要なインナーマッスルが鍛えられて、肩甲骨の可動域が広がる。すごくいいものだという手ごたえはあります。動きをマスターして、いっそトレーナーになろうかしら(笑い)」
※女性セブン2014年2月13日号