韓国はまるでモグラ叩きのように新たな反日戦略を編み出してくる。いま韓国の宣伝工作のターゲットになっているのがフランスだ。
2月2日、フランスのアングレーム市で開催された「アングレーム国際漫画祭」が閉幕したが、韓国から、女性家族省が中心になって慰安婦を主題にしたアニメ、漫画などの作品が多数出品されたことで話題となった。漫画大国・日本の作品が数多く出展されるこの国際漫画祭が、慰安婦イベントと化してしまったのだ。産経新聞ソウル支局長の加藤達也氏はこう指摘する。
「作品は、あくまで韓国側の主張に沿って作られています。つまり、女性が拉致されて慰安婦にされ、監禁されて、集団的暴行をされるという、歴史的な事実とは乖離した作品を堂々と作って出品したのです。このニュースは連日報道され、政・官・民、そしてメディアを加えた総力戦による日本叩きの様相を呈しています」
漫画祭開幕前の1月14日には、韓国の趙允旋・女性家族相が、「皆さんが慣れ親しむ漫画を通して慰安婦問題が世界の人々の関心を集めるよう願います」と述べ、その背後に朴槿恵政権の意志があることを隠そうともしなかった。
「慰安婦のテーマについては、今回はじめて韓国が提案してきて、パリの日本大使館にはわれわれから連絡をしました。あまりいい反応ではなかったが、最終的には任せるといわれました。これは表現の自由ですから、われわれもその表現や意見を尊重します」(漫画祭のアジア出版社担当部長、ニコラ・フィネ氏)
韓国側のなりふり構わぬ攻勢で捏造、誇張された情報が世界に発信されている現実を、日本も直視する必要がある。
※週刊ポスト2014年2月7日号