「涙にはストレス解消の効果がある」と、メンタルヘルスケアの専門家は指摘する。ペットにまつまる泣ける話で、心を癒してみては? 32才主婦のエピソードです。
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子供が生まれる前から、チワワを飼っていた私。実家の両親を含め、みんなでかわいがっていました。ところが私が出産し、自宅に戻ってくると、家族全員、ペットのことより子供に夢中になってしまいました。チワワは嫉妬のためか、無駄吠えをするように…。チワワが吠えると子供も泣きだすので、次第にチワワのことを皆が厳しく怒るようになっていきました。
ある日、いつにも増してチワワが激しく吠え、子供部屋と居間の間を行ったり来たり、せわしなく走り回っていたので、私は思わず怒鳴りつけ、ベランダに出してしまいました。この時は2月。雪こそ降っていませんでしたが、とても寒い日でした。
それでもチワワは、ベランダの窓をひっかきながら、吠え続けていました。しばらくすると、チワワは吠えなくなり、“キュンキュン”と悲しそうな声だけ時折あげていました。
なぜ、あんなに吠えていたのか気になったものの、その時は深く考えず、子供にミルクをあげに寝室へ行きました。すると、子供が高熱を出しておう吐していたのです。急いで病院へ連れて行きました。
病院から帰ると、すでに日は暮れて真っ暗に。その時初めて、チワワは子供の異変を知らせてくれたのではないかと気づきました。さらに、寒空の下に出しっぱなしで出かけたことも思い出し、慌ててベランダを見ると、エアコンの室外機の隣で、こちらもまた、おう吐したまま横たわっていたのです。
今度は急いで動物病院へ。ストレス性の胃腸炎でした。一時はあんなにかわいがっていたのに、急に叱りつけるようになった私たちの態度に、チワワはどれほど心を痛めたか…。しかも、健気に子供の異変を教えてくれたのに、逆に叱りつけ、寒いベランダに放置してしまった…。
“吠える”にも意味があるんだと大反省。それからは、チワワと娘を“兄妹”のように平等にかわいがるようにしています。
※女性セブン2014年2月13日号