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中野友加里が浅田真央、高橋大輔、羽生結弦らの本音聞いた書

 2009年に現役を引退した元フィギュアスケート選手・中野友加里さん(28才)。現在はフジテレビに入社しスポーツ局に勤務している彼女が、9人のトップスケーターの本音に迫った『トップスケーターの流儀 中野友加里が聞く9人のリアルストーリー』(双葉社/1575円)を上梓した。

 この本に出てくるのは浅田真央選手(23才)、村上佳菜子選手(19才)、鈴木明子選手(28才)、高橋大輔選手(27才)、羽生結弦選手(19才)など日本代表クラスの選手たち。本書のために一人ひとりと会って話を聞いた。

「スケーター同士の対談はどうしてもスケートの話が中心になります。でも、スケーター以外の彼ら彼女らの素顔が知りたい。好きな食べ物、プライベートな時間の過ごし方、恋愛、家庭がある人なら家族のこと。一緒に戦ってきた私だからこそ、テレビや新聞などで見せる彼らとは違う側面を見せられるのかなと思ったんです」(中野さん、以下「」内同じ)

 登場するスケーターは同世代か彼女よりも年下。姉のように慕い、共に戦った戦友として、著者に見せる素顔はどの選手も、トップスケーターというよりは私たちと変わらない日常の姿をさらけ出している。

「安藤美姫選手(26才)は昨年、女の子を出産し、話題になりましたが、子育てのこともたくさん話してくれました。私にとっては妹のような存在ですが、母としても頑張っているみたいでうれしかった。出産後、体が思うようにいかなくて苦労したこととか、“え? こんなことまで話して大丈夫?”ということも“大丈夫!”と言って話してくれました」

 五輪代表になる選手ともなれば、われわれが想像もつかない苦労や苦悩と向き合っていることだろう。しかし選手たちもごく普通の人間。私たちが若いころに盛り上がったような話題で喜んだり、笑いあったり。もちろん恋だってする。

「スケーター同士で話すことは、最近ハマっていることなど他愛もないこと。浅田選手から“ネットショッピングにハマっているんだ”という話が出れば、“最近、何買ったの?”なんて、特別な会話なんてしないですね」

 今回登場する9人の中で1人だけ趣を異にする選手がいた。9才下の羽生選手だ。

「羽生選手だけは年も離れているし、遠征や国際試合で一緒になることもなかったので、正直、話が盛り上がるかな?と思いました。でも話し始めると私と彼は似た性格。羽生選手のほうから“自分と似ていると思いました”と言ってもらえて、安心しました。羽生選手の海外生活の話や好みの女性のタイプを聞けたことは収穫だったのではないでしょうか(笑い)」

 4才年下の小塚祟彦選手(24才)からは「お母さんのよう」と称えられ、村上選手からは「大好きなお姉ちゃん」と憧れられている著者。どの選手との話もおおいに盛り上がっていたが、今回、じっくりと話し合えたというのが、17年間ライバル関係といわれた鈴木明子選手。

 同じ年で合宿や遠征でも顔を合わせてきたふたりの明暗を分けたのが2009年の全日本選手権。バンクーバー五輪出場権をかけたこの大会で、著者はわずか0.17点差で鈴木選手に敗れ、五輪出場の夢はかなわなかった。

「鈴木選手と私はライバル関係と思われていたようですが、普段は仲がよくて、いろんな話をしていました。今回の対談でも多くのことを語り合いましたし、同じ時代を生きてきた相手だからこそ話せる“本音”もありました」

※女性セブン2014年2月13日号

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