話の中身より、写真のほうがインパクトは大きかったようだ。朝日新聞は、1月23日朝刊の1面トップで、キャロライン・ケネディ駐日大使のインタビューを掲載した。
〈歴史問題、中韓との和解促す〉との大見出しで、安倍首相の靖国参拝を「失望した」と批判させるいかにも“朝日好み”の内容だった。しかし、なぜか朝日の幹部たちは当日の朝刊を見て肝を冷やしたという。朝日新聞関係者がいう。
「ケネディ大使の顔写真をカラーで1面に大きく掲載したのですが、額や頬のほうれい線周りにビックリするほどのシワが刻まれているのが非常に目立つ写真だった。“これで大丈夫なのか”と社内で話題になっていたのですが、そんなところに“ケネディ大使もさすがに不快感を示しているらしい”との情報が漏れ伝わってきた。すると“もうちょっといい写真はなかったのか”と社内で責任の押し付け合いが始まった」
確かに56歳という年齢からすれば、そのシワはあまりに多く、深い。しかし朝日の幹部たちの心配は杞憂だと、ある在米ジャーナリストがいう。
「ハリウッド女優の多くがそうであるように、アメリカのセレブリティはヒアルロン酸注射やボトックスなどで『アンチエイジング』するのが常識だ。セレブ中のセレブであるケネディ氏がそうしないのは、きっと確固たるポリシーがあってのこと。日本のイルカ漁に反対するツイートでもわかるように、彼女は“自然愛護派”だからね」
とはいえ、「本当はシワを気にしている」という説を否定する材料がないのも事実だ。
※週刊ポスト2014年2月14日号