「涙にはストレス解消の効果がある」と、メンタルヘルスケアの専門家は指摘する。とはいえ、泣ける“ツボ”は人それぞれ。今回は、57才の主婦からの感動エピソードだ。
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定年退職した夫は、家事ができない上に無口なので、一緒にいると気が滅入ってしまって…。ところがある日を境に夫は毎週末、ひとりで出かけるように。
ある時、うれしそうに支度をする夫を見て、無性に腹が立ち、「どこに行っているの?まさか浮気?」と怒鳴ってしまいました。夫は、びっくりした顔をしていましたが、何も言わずに出て行ってしまいました。
その夜、帰宅した夫は、手にケーキの箱を持っていました。そして、「これな、おれが作ったんだ」と、ロールケーキを無造作に出してくれました。
「本当は、お前の誕生日まで黙っているつもりだったんだが…」と、週末の秘密も話してくれました。
私の誕生日にフルコースを作ろうと、料理とお菓子、2つのスクールに通っていたんだそう。これまでは子供がいたので、夫とそれほど会話をせずに済みましたが、これからはふたりきり。夫は無口なので誤解もあるかもしれませんが、この人となら乗り越えていけるはずと、改めて思いました。
※女性セブン2014年2月20日号