芸能事務所オスカープロモーションが主催する国民的美少女コンテストのファイナリストで構成されるアイドルグループ「X21」が、3月19日にCDデビューを果たす。
AKB48、ももいろクローバーZといった超人気グループが君臨し、さらにはモーニング娘。’14率いる老舗・ハロー!プロジェクトが大復活、そして紅白出場を果たしたE-girlsも台頭するなど、群雄割拠の女性アイドル界。そこに、上戸彩、剛力彩芽、武井咲らの後輩であるX21が殴り込みをかけるわけだが、強力なライバルに太刀打ちできないのではないかとの声もある。それでもオスカーが女性アイドルグループを送り出す背景には、芸能事務所としての切実な事情があるという。アイドル業界に詳しい芸能ライターはこう話す。
「芸能事務所の収入源は大きく分けて2つ。テレビ番組や映画、イベント、CMなどの出演料と、CDや書籍、グッズなどの売り上げです。よく言われるのは“テレビギャラは足し算で、印税は掛け算”ということ。つまり、出演料で稼ぐよりも、CDやグッズを売って稼いだほうがビッグビジネスになりやすいということです。AKB48やジャニーズが強いのは、CDやグッズを大量に売ることができるからなんです」
オスカーも米倉涼子、上戸彩、剛力彩芽、武井咲などの人気女優を多数抱えているが、それだけでは物足りないという。
「上戸や剛力がテレビに出たところで、その分のギャラがもらえるだけ。CDやグッズが売れれば、放っておいても売り上げが出るわけです。今、オスカーにはCDやグッズが売れるタレントが、まったくいない状態で、今人気のタレントだっていつテレビから消えるか分からない。つまり、今の状況ではビジネスに限界があるということです。だからこそ、CDやグッズの販売に直結するアイドルグループがどうしても欲しいわけです」(前出芸能ライター)
そういう意味でオスカー内部でもX21に対する期待は大きいという。別のテレビ関係者はこう話す。
「現場ではオスカーのマネジャーが“はっきり言って、剛力も武井も本物のファンなんていないですからね。テレビにたくさん出てるだけで、視聴者は誰もお金を落としてくれませんよ”なんて、冗談めかして言ってます。でもって逆にX21については、“どんどん頑張っていきますよ! ファンを獲得するためにガッツリやっていきますよ!”なんて猛アピールしています。X21の売り出しには、かなり気合いが入っているようですね」
芸能事務所が生き残るためには、アイドルグループを売り出して、お金を落とす熱狂的ファンに支えてもらう必要があるのかもしれない。