自民党が都知事選で支持を表明した舛添要一候補(65才)に対して小泉進次郎議員(32才)が「応援する大義はない」と発言したのは、ご存じの通り。
それに対し、
<小泉親子はぶっ潰す!>
<親子とも許さない自民 進次郎イジメ>
などと各紙誌で、進次郎議員の苦境が報じられていた。
「舛添さんは自民党に後ろ脚で砂をかけて出て行った人です。あのとき、野党だった自民党で頑張った進次郎さんの言い分は当然。よく言ったなと思いますが、同時に、ここまで言って大丈夫なのかなと感じました。自民党の幹部は相当怒っていると聞きます。これまで特に目をかけてきたのに、恩を仇で返されたような思いなのでしょう」(政治部記者)
『小泉進次郎の闘う言葉』(文春新書)の著者で、約1年にわたって“密着”をした常井健一さんが語る。
「進次郎氏の講演や演説を、150回以上聞いていますが、進次郎氏の思考の中心にあるのは常に“自民党にとってどうなのか”なんです。
本来なら党を除籍という非常に重い処分を受けた人間を応援したり、戻ってこいというようなことは絶対にあってはならない。それを今回、ぬけぬけとやった党はルール違反なんじゃないの?という問いかけですね。
それに対して党の幹部が“政党人として応援すべきだ”と言ったので、すわ、進次郎イジメかとなったのでしょう」
1月26日、宮城・気仙沼で行われた復興庁主催の「心の健康 サポートセンター」で復興庁政務官として挨拶に立った進次郎議員は「心のケアといえば私が気がかりなのは男性なんです。“大丈夫か?”と聞かれると、男はかなりきつい状況なのに、かっこつけて“大丈夫だ”と言ってしまうんですよ」と熱を込めて語っていた。
もしかして“大丈夫”でないことが、彼の身の上に降りかかっているのか。
「いえいえ、とんでもない」と前出の常井さんは笑う。
「私の知る限り、進次郎氏の悪口を表立って言う自民党議員はゼロと言っても過言じゃありません。都知事選についても、純一郎さんに対する文句はみんな言いますよ。でも進次郎氏になるとオフレコでさえも言わない。
それ以前に、進次郎氏の人物評を語りたがる自民党の政治家がきわめて少ないです。将来、どうなるかわからないからみんな触りたくない。彼に悪く思われたくない。つまり進次郎氏をどう語るか、または扱うかによって自分の政治生命を左右するのではないかと、そこまで考えてしまうんです」
※女性セブン2014年2月20日号