最近、“世界基準”の舞台で活躍する日本人女性が目立つ。ミス・ユニバース世界大会2位の知花くらら(31)やグランプリの森理世(27)、パリコレモデルの冨永愛(31)や、昨年、大人気のアメコミ映画『ウルヴァリン SAMURAI』のヒロインに抜擢されれたTAO(28)もいる。
彼女たちは欧米人が求める“日本美女像”とは一線を画してスレンダーなモデル体型、丸顔とは正反対の細面。
だったら日本男子から評価されているのかというと「バーで横に座ったら口説くかといえば絶対に誘わない」(42歳男)「メークが濃すぎる」(29歳男)など、ビミョーなのだ。世界を意識すればするほど、日本男性が好む大和撫子像とはかけ離れていくのはなぜか。日本でバイリンガルの司会者として活躍するアメリカ出身のジャスティン・パターソン氏が、その理由について答える。
「日本ではAKB48に代表される“カワイイ路線”が支持されています。ある種の幼さが、男性ファンに『俺たちがついてるから大丈夫』という気持ちにさせる。一方、欧米では『自立した女性』が求められる。アーティスト側がファンを引っ張るイメージですね」
コラムニストの辛酸なめ子氏も、目覚ましい台頭をみせるモデル系日本美女に違和感を覚える一人である。
「海外で活躍するには自己主張が必要とされるので、その主張が彼女たちの“強い顔”になって表われているのでは。でも、ちょっとキツすぎる。日本の男性だって、まだ上昇志向のないような女性のほうがいいと思っている感がありますよね」
※週刊ポスト2014年2月21日号