今、オタク(ヲタク)女性の間で「痛ネイル」が話題だ。「痛ネイル」とは、漫画やアニメ、ゲームのイラストや似顔絵などをデザインしたネイルアートのことで「痛車」などと並び、オタク女性たちの楽しみの一つになっている。そんな「痛ネイル」の中でも、ジャニーズファン(通称・ジャニヲタ)ならではのネイルもあるという。都内のネイルサロンでネイリストをする女性Aさん(31歳)が語る。
「お客様に熱狂的な嵐の二宮(和也)君ファンがいらっしゃいます。その方は50代なのですが、嵐のコンサートやドラマ出演があると必ず来店されて、その都度『嵐ネイル』をご注文されますね。毎回ご自分でデザインされたイラストを持ってきて、それを元に実際にネイルを作ります。
一番印象に残っているのは、二宮君が映画『GANTZ』に出演した際のデザインです。全部の指に真っ黒な『ガンツ玉』をデザインしてほしいというものでした。ジェルネイルに3Dデザインでモッコリと立体的な丸い玉を10個あしらったデザインで、一見するとなんだか分からないですが、ファンの方ならではのデザインでしたね」(Aさん)
Aさんによると、嵐のファンの中には『嵐』という漢字を模したキャラクターをデザインしてほしいというオーダーも多いという。都内の別のサロンでネイリストをする女性Bさん(27歳)の元にも、ジャニーズファンからの依頼が増えている。
「最近オーダーを受けたのは、キスマイ(Kis-My-Ft2)のネイルです。メンバーが得意なローラースケートを親指に、他の指には北山(宏光)君の『K』の文字です。でも、ここ最近で一番注文が多いのは関ジャニ∞ですね。関ジャニの場合だと、『∞』の文字をこっそりデザインに入れて下さい、というものが多いです。『∞』はリボンにも見えるので『ヲタ臭』も隠せるということで、普段づかいでのオーダーですね。
コンサートがあるときは、エイトレンジャーとキティちゃんのコラボをデザインしたものや、メンバーの7色をあしらったもの、それから丸山(隆平)君が好きな言葉『鮭』『鮫』『蝉』と漢字で入れて下さい、という注文もありました」(Bさん)
身近な友人のネイルに注目してみると、ジャニーズファンならではの独特なネイルも発見できるかもしれない。