自分で作曲していなかっただけでなく、3年前から聴覚が回復していたことも明らかになった“全聾の作曲家”佐村河内守氏(50才)。佐村河内氏の妻・A子さん(52才)の母(73才)は、ふたりが出会った頃から彼を怪しんでいた。佐村河内氏はA子さんの弟の同級生のふりをして、突然自宅にやってきたのだという。
「(同級生と)嘘ついて来たけえね。本当はここの団地に来るバス停で見初めたんじゃって。それからしばらくして、つきあうようになって、私がA子からはじめ聞いた時は“太秦(うずまさ=京都の時代劇撮影場)のエキストラしよる”と聞いた」(A子さんの母)
母はA子さんの友人から「A子が普通じゃないよ」と聞かされた。佐村河内氏とつきあい始めてから、友人とのつながりを断ち、今まででは考えられないような暴言を吐く娘を見て、「洗脳されている」と佐村河内氏を疑った。
しかし、どうすることもできないまま、1988年にふたりは結婚。広島から横浜市内のワンルームマンションへと引っ越した。佐村河内氏はロックバンド活動をし、A子さんは子供服店で働いて生計を立てていたという。
その後、ほとんど収入のない佐村河内氏をA子さんが支える形で結婚生活が進んでいくなか、A子さんの父が肺がんを患ってしまう。
「ややこしくなるけえ、娘に病気のことを伝えんかったけど、身内の誰かが知らせたのか、娘が2回ほどやってきた。主人とどういう会話をしたかはわからんが“もうわしはA子はどうでもええ”って。よっぽどひどいことを言われたんじゃろ。
そんなこと言う子じゃなかったのに、主人も娘をかわいがりよったのに、マインドコントロールされとるんやと思う。守が“(父の)病院行ったらこう言え”と指示出しとったんはわかる。ほいじゃけえ、何言われたか、悲しいけえ聞く気にもならん」(A子さんの母)
父の葬儀以降、母と娘が顔を合わせることは全くなくなった。電話をすると耳が聞こえないはずの佐村河内氏が必ず出るからだという。
「聞こえないなんて嘘、嘘。“A子に代わって”と言うと代わってくれる。ほいで横でずっと聞きよるみたいで、娘が“守さんがこう言いよる、ああ言いよる”言うんよ。で、言われた通りに私に言うのよ。娘には帰ってきてほしい。ただそれだけですよ。共犯者にならんとええ。それが心配で…」
※女性セブン2014年2月27日号