2月9日の東京都知事選で脱原発を目指し細川護煕元首相(76才)を担ぎ出したものの、大敗を喫した小泉純一郎元首相(72才)。すでに小泉氏は、知事選が一段落した来年以降の作戦も、入念に練っているという。
脱原発を進めるため、ある2人の大物政治家に接近しているというのだ。政治評論家の板垣英憲氏が語る。
「1人目は、小沢一郎さん(71才)です。小沢さんも一昨年にドイツに行ってエネルギー政策を勉強し、脱原発の考えに変わった人。もう1人は自民党の脱原発派の河野太郎さん(51才)。小泉さんは政界に脱原発グループを作るために着々と動いているんです。小泉さんのなかには、数年内に、小泉進次郎さん、細川さん、小沢さん、河野さんの5人を中心とした新党を結成という考えまであるそうです」
こうなると、もはや政界再編という次元の話である。一度は政界を退いた身の小泉氏を、何がここまで突き動かすのだろうか。
彼の深謀遠慮の中心にあるのは、やはり進次郎議員の存在だった。
「小泉さんは、2020年の東京五輪を狙って、進次郎さんを総理大臣にしたいのです。このためには、長老支配で年功序列の世界である自民党を抜け出すことが必須です。小沢さんとは、すでに“息子を首相にしてくれ”という密約を交わしているほどです。世界中が注目する東京五輪が開催するその時、日本を率いるのは脱原発派の総理大臣、しかもその人物はわが息子。これこそが、小泉さんが描く究極のシナリオなのです」(前出・板垣氏)
※女性セブン2014年2月27日号