レジ表示 思わず二度見の 二月かな――スーパーの支払いで、“失敗しちゃった感”を味わう主婦が続出している。
「先日、近所のスーパーで買い物したとき、底値80円台の納豆が78円で、“ラッキー”とカゴに放り込んだんです。でも、会計は82円…よく見ると値札が“税抜”! 価格表示が変わるという告知は入り口の張り紙だけで、全く気づきませんでした」(30代主婦)
4月の消費税アップより一足早く、一部スーパーで価格表示の切り替えが始まっている。これまで、全国どこのスーパーも消費税分込みの「税込表示」だったが、消費税アップに伴い、法律が改正。より安く見せられる「税抜表示」が可能になったのだ。関東に約110店舗を展開するサミットは2月1日に値札を切り替え、西友も2月18日から変更。他のスーパー、コンビニも4月までに、「税抜表示」あるいは税抜価格と税込価格の「併記」となる予定だ。
「5%も安く見えるわけですから、すべての商品が“特売品”のように錯覚してしまいます。金銭感覚を改めないと、無駄買いにつながります」
と、節約アドバイザー・和田由貴さんは注意を促す。消費税アップ時代に、賢い主婦はスーパーをどう歩く?
2月から「税抜表示」に変わったスーパーの売り場を、前出・和田さんと訪れた。
しらす干100g284円、長ねぎLサイズ3本189円――生鮮コーナーを歩いて気づいたのは、「298円」「198円」などの表示が姿を消し、本体価格である「284円」「189円」が幅をきかせていたことだ。
「284円は、“300円でおつりがくる”ように感じますが、消費税8%になると307円。わずか7円のオーバーですが、積み重なると1か月では数千円の予算オーバーに」(和田さん)
とはいえ、頭の中で8%分の消費税を上乗せしていくのは面倒だ。節約アドバイザー・丸山晴美さんはこう言う。
「私は“1割増し”で値段を見るようにしています。そうすれば、消費税アップ後も2%のおつりがくる。1年半後には、消費税10%に上がることを考えると、今から“1割増し”で見るのがベストです」
※女性セブン2014年2月27日号