テレビ番組が放映されるまでには、スタッフの知られざる努力がある。彼らがドラマやバラエティ番組のキャスティングをする際、もっとも気をつけることは何か。テレビ局番組制作スタッフはこう話す。
「バラエティ番組では、俳優や女優に出演してもらう場合、以前、司会者と恋愛関係にあったかどうか、徹底して注意を払います。今は、ジャニーズ系の担当するバラエティ番組もたくさんありますからね。映画やドラマの宣伝で出演してもらう場合、まずは女優さんの過去の恋愛事情を調べますよ。お笑い芸人だったら、笑いに転換できますけど、俳優さんや女優さんだとそうはいかないですからね。ドラマでも同じですよ」
いわゆる“共演NG”は過去の恋愛関係から生まれるケースもあるという。当人同士が恋愛関係にあった場合はもちろんだが、それ以外にも気を遣わなければならないこともあるという。前出・スタッフが続ける。
「元彼女同士や元彼同士が共演しないようにすることです。たとえば、Aという俳優がBという女優と付き合った後に、Cという女優と付き合っていたとしましょう。そしたら、BとCが共演しないように気をつけます。男女逆のパターンも同じです」
とはいえ、スタッフがどんなに一生懸命調べても、確認できないケースも出てくる。
「マネージャーに聞くわけにもいかないし、こちらで徹底的にリサーチしますね。ただ、週刊誌などで一度も話題になったことないのに、『実は付き合っていた』というパターンも時折ある。これはどうしようもない(笑)。まあ、間違えてオファーした場合、何らかの理由をつけて、断られますけどね。
週刊誌などで噂になった同士でも、実は付き合っていなかったということもあると思います。でも、こちらで自主規制するので、共演はなかなか実現しないと思います」(同前)
本当の“共演NG”と自主規制による“共演NG”。2パターンあるようだ。