「ふくらはぎを揉むだけ」の健康法が話題を呼んでいる。揉むだけで病気の症状が改善され、さらには病気にかかりにくくなるのだという。しかし、揉むべきはふくらはぎだけではない。鼻の横を押すのも効果が高い。
『「鼻の横を押す」と病気が治る』(マキノ出版刊)で紹介されているのは、小鼻の上にある「天迎香(てんげいこう)」というツボを揉む方法だ。
同書では、脳機能計測器で検査したところ、このツボを押すと、その刺激が脳に伝わって脳内の酸素消費量が急速に高まることに注目。酸素消費量が増え血流がよくなることで、脳細胞へ新鮮な酸素や栄養が供給されるため、脳の働きが活性化されるという。このツボを揉むことで、腰痛や高血圧、リウマチ、脳卒中の後遺症などが改善したという報告があがっている。
左右の小鼻の横にあるのが鼻炎や花粉症の症状を和らげる効果があるという「迎香」のツボで、そのすぐ上が「天迎香」だ。広げた人差し指と薬指を小鼻の脇に添えて軽く押すと、痛みを感じる場所である。
皮膚の上からだけでなく、口の中からこのツボを押す方法もある。口の中に人差し指を入れ、上の歯茎の付け根から小鼻の横にあたる付近を、指先で軽く押す。この場合も、押してみて少し痛みがあるかどうかがツボを押せているかどうかの目安となる。
押す時は、床やイスに座るか立った姿勢で行ない、押す時間は、1回に2分間程度。同じ強さで押し続けるのがポイントだ。
※週刊ポスト2014年2月28日号