太古の昔から存在するかどうかわからないが、二派に分かれてどうにも折り合わない派閥のひとつに、犬好きと猫好きの争いがある。主宰するCan! Do! Pet Dog Schoolで科学的な理論に基づく犬のしつけを指導する西川文二氏が、犬と猫のそれぞれの特徴から剥いている飼い主について解説する。
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2月22日は、ニャンニャンニャンで、猫の日。私めのところには、猫も2匹おるんで、今回は猫の日がらみで、猫のお話をば。
よく、犬好きの人と猫好きの人を、犬派、猫派なんていったりして、本人もわたしは猫派なんてのたまわったりする。
猫好きは、犬は人間にこびてる感じがして嫌。あの勝手気ままな感じがいいのよね、猫は。なんてよく口にする。
犬好きは犬好きで、猫はいうことを聞かないのが気にいらん。その点、犬はオスワリもオテもするし、なんかわかり合える気がしていい、なんて主張する。
まぁそれぞれのいい分は間違ってはいないわけでしてね、私がとやかくいう筋合いのものでは、ござんせん。
ただ、これからペットを購入したい、で犬と猫、どっちにしようかなんて迷ってる無派閥層には、ちょっとしたアドバイスがある。
一番は、犬はいろいろ教えないと、上手に暮らせないってこと。トイレの場所ひとつとっても、犬用のトイレを用意しただけではダメ。ところが猫は、猫用のトイレと猫砂(砂っていっても、今は紙だったり木だったり、おからでできてたりするんですけどね)を居住空間に置いとくだけで、な~んも教えなくても、そこでやる。
吠えることも、犬は好ましい行動をたくさん教え、人間社会のさまざまな刺激に慣らす社会化を十分にしないと、番犬になって吠えるようになる。ほっとくと苦情のもと。しっかり教えようとすれば、しつけ教室などの費用もかかる。一方猫の吠えは、室内飼いであれば、問題になるようなことはない。
ま、早い話が、手間ひまもお金もかけたくないのなら、猫をお奨めするってことですな。そもそも、犬には散歩も必要。飼い主は、そうそうネコろんではいられない、ってことですニャン。
※週刊ポスト2014年2月28日号