考古学的レビューブログ『みたいもん!』の管理人で、著書に『あたらしい書斎』などがあるいしたにまさき氏が、マンガ『進撃の巨人』のネット上での人気について解説します。
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単行本累計発行部数2800万部を誇る人気マンガ『進撃の巨人』。アニメ化やスバルのCMでのキャラクター起用など、その人気はますます高まっています。そして、その人気は日本だけではなくアメリカにも広がっています。
米国Amazonや、ニューヨークタイムズのベストセラーランキングのManga部門で、1位を獲得しているのです。
売り上げだけではなく、カルチャーとしても進撃の巨人がアメリカで受け入れられていることは、「Attack on Titan」という『進撃の巨人』のアメリカ版タイトルをYouTubeで検索するといろいろとわかります。
まず、アニメ版の進撃の巨人を見た外国人の反応動画が大量にアップされています。すでにアニメは外国にも字幕つきで公式配信されているのですが、実際に見ている姿を動画で撮影し、驚きや感動を共有したいということなのでしょう。単に売れているという数字だけではなく、ファンの反応まで見ることができるというのは、すごい時代になったものです。
そしてオープニング曲『紅蓮の弓矢』をヘビメタアレンジで演奏する動画もアップされており、その再生回数は100万を突破しています。こうなってくるともう、優れた作品をファンが楽しむのに国境なんて関係ないことがよくわかりますね。
※女性セブン2014年3月6日号