ふくらはぎや小鼻、耳などを少し揉んだり押すだけの健康法が話題だが、そのなかでもとも手軽なもののひとつが「指ヨガ」だ。提唱するのは『3分で劇的に楽になる指だけヨガ』(メディアファクトリー刊)著者でヨガ研究家の深堀真由美氏だ。
「指ヨガを行なうと、全身の代謝が促進され内臓機能が強化されます。さらに、指先のツボは全身に対応しています。親指は顔や喉に対応しているので、薄毛や耳鳴りなどに効果的。人差し指は胸や上腹部で、肩こり、胃痛に効く。中指は脳や背中に対応し、物忘れや腰痛、不眠に効果がある。
薬指は下腹部なので便秘などによく効きます。小指は下半身に対応していて、小指を刺激すると下半身の血流がよくなり、股関節痛や高血圧の改善に効果があるのです。実践する際には、鼻から吸って、鼻から吐くヨガの呼吸を忘れないようにしてください」(深堀氏)
基本的な指ヨガのやり方は、いたって簡単だ。
●両手の指の股をできるだけ広げ、左右の指先同士を軽く合わせる。これが基本ポーズ。
●鼻で3回呼吸をしながら、親指から小指までを順番に押し合う。
●最後に、3回呼吸をしながら5本の指を同時に押し合う。押すときは関節が曲がるほど強く押す必要はなく、適度な力で行なうこと。
※週刊ポスト2014年2月28日号