「花粉症になっている人は、まず間違いなく体が歪んで免疫力が低い。ツボを押すことで、歪みを改善し花粉症をラクにすることができるんです」と断言するのは、鍼灸師で萩原カイロプラクティック院長の萩原秀紀さん(以下「」内同)。
そもそもこのツボを発見したのは、萩原さん自身がひどい花粉症に苦しめられた経験があったからだ。
「私はとくに鼻詰まりや鼻水がひどくて、湯船に浸かってもいっこうに鼻が通らないほどだったんです。イライラして鼻詰まりをこじ開けようと、鼻の奥に指先をつっこんでもぞもぞしてるうち、うっかりグギッと鼻の奥をついてしまって…そりゃあもう激痛でした。でも、その日を境に花粉症の症状がピタッと治まりました」
しかも、中国医学書にもない未知のツボ。ケガの功名で発見したそのツボは、小鼻の横にある“迎香(げいこう)”よりも少し上の位置にあることから、“天迎香(てんげいこう)”と名付けた。
「天迎香を斜め上45度に押すと、みるみる鼻が通ってきます。天迎香を押すことで瞬時に脳の血流がよくなり、酸素が多く行きわたるのです。それにより花粉症の緩和だけでなく、体の歪みが整ったり、腰痛や肩こりが改善したり…と、さまざまな効果が報告されています」
手軽にできる天迎香押しだが、注意すべき点もある。
「効果がすぐに出るということは、それだけ強烈なツボということ。押しすぎないことが重要です。1回に20秒、長くて2分にとどめましょう。1時間おきに行えば効果は充分。手を放してもツボ押し効果は持続しますから」
また、脚を組んで座る、かばんを同じ手で持つ、など“歪み”を誘発する動作は極力控えるべき。
「背骨や骨盤が整っている人は免疫力も高い。天迎香を押して、花粉に負けない体になりましょう」
※女性セブン2014年3月13日号