大きい病院のほうが信頼できるから…と、いきなり大学病院を受診するのは医療費を節約しようと思うならタブーだ。
「大学病院のように入院ベッド数が200床以上ある大病院で受診すると、初回は医師の紹介状がない場合、通常の医療費とは別に、“選定療養費”を請求されることがあります」(『読むだけで200万円節約できる 医療費と医療保険&介護保険のトクする裏ワザ30』(ダイヤモンド社刊)著者・早川幸子さん)
一般的な大学病院の選定療養費は3000~5000円。この背景には、大学病院が軽症患者や高齢者のサロンと化すのを防ぎ、高度医療に注力させたいという国の方針がある。緊急時でなければ、まずは町のクリニックや診療所で診てもらおう。
診療所や病院の初診料は、診療時間内の場合、一律2700円(4月以降は2820円)で、基本的には3割が自己負担となる。
ところがもし、診療時間外に受診すると3550円、休日なら5200円、深夜では7500円へと跳ね上がる。深夜に緊急外来で受診しても該当の専門医がいないことも多く、翌朝またくるように指示されるだけのことも。我慢できるレベルなら翌日の診療時間まで様子を見るなどの対応を。
病院の支払いは、現金のみと思っていないだろうか? 実は、国立病院や大きな私立病院の多くはクレジットカードが使える。
手術や入院を伴う治療では、窓口での支払いが10万円を超えることも。クレジットカードで支払ってポイントを貯め、のちほど高額療養費で現金バック、というのが賢い選択だ。
※女性セブン2014年3月13日号