女は愛されてこそ輝くもの! 今回34才パートの女性が大学生アルバイトにドキドキしてしまったエピソードを告白してくれました。
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飲食店でパートをしています。厨房で料理を担当しているのですが、洗いもののせいで、手荒れがひどくて…。指先のあかぎれやひび割れはなかなか治らず、職業病と思ってあきらめていました。とはいえ、指先が汚いのが恥ずかしくて、いつも、ポケットに手を入れたりして、隠していたんです。
ある時、大学生アルバイトのMくんから、「Oさんの手、痛そうですね」なんて、指摘されたんです。恥ずかしくて、さっと手を隠し、「みっともないよね」と、苦笑いでごまかしていたんです。
すると、Mくんは「そんなことないですよ、頑張っている証じゃないですか」と言ってくれて…。うれしかったのですが、やっぱり女性としては手をじっくり見られるのが恥ずかしくて、それからは余計に隠すようになってしまいました。それに、「Mくんって夫よりも、細かいところまで見ているな」と気づいてからは、彼のことを意識するようになっていました。
それからしばらくして、そのMくんから「これ、よく効くんで」と、あかぎれ用のクリームをプレゼントされたんです。「おれ、高校時代から寮でひとり暮らしなんで、自炊もよくするんですが、あかぎれって痛いですよね」とニッコリ。でも、私は恥ずかしくて、「ありがとう」と言いつつ、手を後ろに隠したままにしていました。
すると、Mくんが「ハイ」と言って手を差し伸べるんです。意味がわからず、首をかしげると、「手を貸してください」と言って、私が隠していた手を少し強引に取り、クリームを塗ってくれたんです。いたわるように、指1本1本丁寧に…。
相手は、ひと回りも年下の男の子なのに、驚きと緊張で、ドキドキはマックスに! さらに、Mくんが下を向きながら「Oさんの手、おれ、好きです」と…。それが告白だったのか、たんに私の“手”を褒めてくれただけなのか、緊張しすぎて確認できなかったのですが、それからちょくちょく、ふたりで飲みに行くようになりました。「これは不倫ではない」と自分に言い聞かせつつも、私の細かいところまで見て、気遣ってくれるMくんのやさしさに少しずつ惹かれています。
※女性セブン2014年3月13日号