ファッションプロデューサーの植松晃士さんが、世のオバさんたちに、より美しく生きるためのアドバイスをします。今回は大人の女性の魅力について。
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皆さま、ご機嫌よう!
フィギュアスケート男子シングル羽生結弦選手、金メダルおめでとうございます。素晴らしかった!
実は私、渡部絵美さんの時代から、フィギュアスケートが大好きなんです。キラキラした衣装や流れるような美しい動きなど、吸い込まれるような魅力がありますよね。あのエレガントさは、まさに氷上のバレエ。
ジャンプの葛西紀明選手の銀メダルにも感動しました。
清々しい選手たちの笑顔を、見ているだけで幸せな気分になれるなんて、スポーツってほんとうに素晴らしいですね。
羽生選手の金メダルにあやかって、今回のお題は、“見ているだけで相手を幸せな気分にさせてしまう”女性の魅力について、です。
実はアラフィフのタレントさんのなかで、私にとって、もっとも好感度が高い人は榊原郁恵さん。名古屋や大阪のテレビ局への移動は新幹線を利用しますが、そこで郁恵さんにお会いしたことがありました。
こんなとき、ご挨拶していいものかどうか迷うものです。せっかくリラックスなさっているのに悪いかしら、と。
でも、郁恵さんはどこでお会いしても本当に感じよくご挨拶してくださいます。気さくでかわいらしくてテレビで拝見する、あの「郁恵ちゃん」そのままの“愛されキャラ”。
彼女って結構大きなお口を開けて、豪快に笑うけど、それが全然、下品じゃない。元気な笑顔の奥に、10代の頃から変わらない「アイスクリームッ」の面影が見える。つまり、ず~っと「キャラ変更」がない女性なんです。
同じような意味で、薬師丸ひろ子さんも素敵。デビューの頃から淡々としていて、アイドル全盛の時代も「ブリッコ感」とか「はっちゃけ感」があまりなかった人よね。
でも、大人になった今、その淡々とした個性が、大人の女性としての魅力になっている。話し方もエレガントで、すごく安心感・安定感を感じます。
女性は大人になる過程で、男性以上に大きなターニングポイントを迎えるもの。結婚して姓が変わったり、出産したらお仕事を辞める人もいるでしょう。こうした人生の節目を超えてもキャラクターが変わらない女性って、実は貴重な存在なのです。
※女性セブン2014年3月13日号