「涙にはストレス解消の効果がある」とメンタルヘルスケアの専門家は説く。とはいえ、泣ける“ツボ”は人それぞれ。今回携帯電話を壊してしまい、恋人と音信不通になってしまった31才の看護師の悲劇のエピソードを紹介。
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携帯電話を壊し、データを消してしまった時のことです。その時は気楽に考えていたのですが、半年つきあった恋人とだけはなぜか、音信不通になってしまいました。数日前にプロポーズされたばかりだったのに…。
実家暮らしだった彼の住所も、携帯電話に登録していたので、最寄り駅しか覚えていませんでした。共通の友人はいません。警察に相談しましたが、名前だけではわからないと言われました。仕方がなく暇さえあれば実家の最寄り駅で彼を探しました。
それから1年半程経った頃、偶然にも彼を発見! 私が携帯電話を壊した頃、彼も携帯をなくしていたそう。これでふたりの時間を取り戻せる。そう思った時、彼の左手の薬指に指輪が光っているのを見つけました。
私を失ったと絶望していた時に励まされた女性と、デキ婚したというのです。彼は今でも私を好きだと言ってくれましたが、私は悲しみをこらえて彼に別れを告げることしかできませんでした。
※女性セブン2014年3月13日号