メンタルヘルスケアの専門家によると、「涙にはストレス解消の効果がある」という。42才主婦のHさんが、心の癒やしをもたらしてくれる「泣ける話」を紹介します。
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私は中学時代、いじめに遭っていました。理由は太っていたから。教室にいるのがつらくて、保健室にこもるようになりました。そのうち、修学旅行の時期に。私は休もうと決めていました。保健室の先生に「修学旅行どうするの?」と聞かれたので、「私なんかが行っても、どうせ嫌がられるし」と言うと、いつも笑顔だった先生が真面目な顔になり、こう話してくれました。
「じつは先生もいじめられていてね、“どうせ私なんて”って投げやりになっていたの。そんな時、担任の先生が“どんな時でも卑屈になるな。どうすべきか一緒に考えよう”って…。それからは、いじめられない方法を考えて行動した。しばらくしたら、いじめられなくなったわ」
先生の話を聞いて私もいじめられない方法を考え、ダイエットに挑戦。二学期の始業式には10kgやせて登校すると、徐々にいじめがなくなっていきました。先生は、二学期から産休を取ったまま退職されてしまいましたが、自信を取り戻した自分を見てもらいたかったなと思います。
※女性セブン2014年3月13日号