中国国営新華社通信は、オンライン通販大手アマゾンの恋愛、結婚関連の書籍やCD、DVDなどの売り上げの多い都市を「ロマンティックな都市」としたランキングを報じた。それによると中国で最もロマンティックな都市は広東省仏山市。2位は福建省寧波市、そして3位には、つい先日、当局が大がかりな売春業者摘発作戦を発動し1000人以上の関係者を逮捕・拘束した“セックスシティ”広東省東莞市だった。
4位以下は内陸部の湖南省長沙市、江蘇省無錫市、雲南省昆明市、四川省重慶市、四川省成都市、遼寧省瀋陽市で、10位が同省大連市だった。
北京、上海、広州市という中国の3大都市はそれぞれ13位、19位、22位。10位以内に入った都市はいずれも人口が600万から800万人の間で、北京など1000万人以上の都市は振るわなかった。
新華社電は「上位にランキングされた都市はいずれも経済先進都市で、長い歴史や豊かな文化が備わっている都市だ」と指摘する。
しかし、ネット上の書き込みでは「売春産業従事者が30万人もいる東莞市が果たして歴史が長く、文化が豊かな都市であるかは、極めて疑問だ。たんにセックスに強い関心を持つ人が多いというだけで、ロマンティックな都市とするのはおかしい」とのコメントもみられた。他のコメントも紹介すると次の通り。
「人間はそれぞれ1人1人がロマンスについての定義をもっている」
「文化をもち、お金があり、恋愛に関する品物を買ったからといって、その人はロマンティックな人だろうか?何に本やCD、DVD、映画で愛を学んでいるだけではないか」
「お金があれば、どこにいってもロマンティックな気分になれるが、お金がなければ、パリにいても、地獄だ」